営業推進部業務課 田光 章一 課長
地域の皆さまに「なじむ」広告でありたい
バスの車内広告は地域に「なじむ」ものであると考えています。広告の更新が1年間に一度であるということもあり、乗客の皆さまに「あ、いつもこの停留所でこのコメント流れているな」と意識していただける場合も多々あります。その「いつもの」の感覚によってなんだかほっとするような落ち着く気持ちが少しでも届けられていたら良いなと思っています。
単語ひとつひとつの読み方まで気を配っています
バス車内アナウンス広告の管理業務をメインとした業務課に所属しています。
アナウンス文言の審査機能や録音の立会い、実際のバスへの音声の搭載などを行なっています。
「お客さまがこの広告で言いたい内容は何だろう」ということを常に一番に考えています。言いたい内容を伝えるためには車内放送の短いコメントの中で的確に情報を伝えることが求められてくるため、単語ひとつひとつの発音や読み方の細部までの気配りも必要とされてきます。
例えば、東京の地名「江古田」をあるバス会社の路線では「えこだ」と読みますが、同じ地域で運行する別のバス会社では「えごた」と読む、というように同じ地名でも会社によって読み方が異なる場合があります。地名以外でも「診療所」という単語の読み方ひとつ取っても関東地方では「しんりょうじょ」と読む場合が多いですが、西日本では「しんりょうしょ」がスタンダードですし、東北地方では「しんりょうしょ」と「しんりょうじょ」がどちらも使われていたりと、地域によっても違いが出てくる場合もあります。
また、文節の区切りなどでいかにコメントに特徴を持たせていくのか、ということも考える必要があります。お客さまの伝えたいことをいかに効果的に伝わりやすく音に乗せていけるかを日々考えています。
仕事の集大成を感じられる瞬間
この仕事で最も楽しいのは、音声収録のスタジオでアナウンサーさんにコメントを読んでいただく瞬間です。様々な事柄に基づいてコメントをどうお伝えするかを考え、読んでいただくアナウンサーさんと打ち合わせして作り上げたものの集大成が広告の形になることを感じられる瞬間ですので、一番のやりがいと楽しさを感じます。
路線バスの特性を活かした広告を
路線バスは地域に密着した公共交通ですので、地域社会にどう寄与できるかということも念頭に置いて業務に当たっています。広告の文言がバスの車内で流れるのにふさわしいコメントであるか、また乗客の皆さまにわかりやすいアナウンスはどのくらいの長さだろう?などとということを精査し、時にはお客さまへ文言の調整をお願いする場合もあります。
今後もバスを利用される方のより良い「なじみ」となれるよう、質の高い車内アナウンス音声を届けることを目指して仕事に取り組んでいきたいです。